オンラインか実店舗かを問わず、カジノのゲームには「ハウスエッジ」と呼ばれるものが設定されています。「テラ銭」などとも呼ばれるハウスエッジは、カジノ側がプレイヤーに対して持っている総合的な優位性を指します。
本記事では、カジノの「ハウスエッジ」についてご説明します。
胴元のアドバンテージ
カジノのハウスエッジについてよく知られているのは、これがカジノ自身のアドバンテージだということです。カジノはプレイヤーに対して短期的なアドバンテージを与えたり、一定のアドバンテージを与えたりといったことを行っています。多くのカジノゲームはスキルの要素がベースにあり、プレイヤーの一手一手がゲームの結果に直接大きな影響を与えます。これは、プレイヤーがどれだけのお金を儲けられるかにも影響します。そのため、プレイヤーたちはこのハウスエッジを無効化、あるいはできるだけ小さくするために、スキルの向上に励むのです。
単純に言ってしまえば、プレイヤーの不利はカジノの有利になります。たとえば、プレイヤーがダイスゲームに賭けるとしましょう。プレイヤーにとっては、ダイスの結果によって勝つか負けるかしかありません。しかしハウスエッジで見てみると、そのオッズは5倍ということになります。
ダイスの特定の目が出る確率は6分の1です。しかし、2人のプレイヤーが選んでいない目が出る確率はその4倍になります。したがって、そのテーブルのプレイヤーよりもカジノ側の勝率が高いということになるのです。
定義
上記の例から、「ハウスエッジは、プレイヤーの最初の賭け金に対し、カジノ側が得る利益の割合を指す」と定義することができます。たとえば、ブラックジャックやスパニッシュ21では、ハウスエッジにもよりますが、最初の賭け金はプレイヤーの勝率の5倍になりうる、ということです。
あるいは、ハウスエッジは最初のプレイヤーの賭け金に対し、各手、あるいはラウンドの初めにおいて、プレイヤーの損失の平均の割合を示すものとも言えます。特定のゲームでは、最初のハウスエッジと、終了時のハウスエッジが異なるものもあります。ブラックジャック、Let it Ride(レット・イット・ライド)、カリビアンスタッドポーカーなどがこれにあたります。プレイヤーは基本的に、ハウスエッジが有利になったときに賭け金を増やします。他方で、ホールデムポーカーのようなゲームはハウスエッジが変わりません。ゲームのオッズとハウスエッジが差し引かれたものが、プレイヤーの獲得金額となります。